近年ではマーケティングリサーチが企業活動の成功において大きな要素になってきていますが、ある調査では約60%の人がマーケティングリサーチをよく知らないと答えています。(リサーチに関する意識調査) そこで、今回はマーケティングリサーチとは何か、なぜおこなうべきなのかと、マーケティングリサーチの具体的な流れや手法をまとめてお伝えします。 マーケティングリサーチ手法8選【無料Ebook】

マーケティングリサーチとは?

マーケティングリサーチとは、「商品やサービスのマーケティングをおこなうために、市場のニーズを調査すること」を指します。

マーケティングリサーチとは?マーケティングリサーチで成果を上げた2つの事例1.シェア率を2%から24%まで伸ばしたアサヒビールのノンアルコール飲料「ドライゼロ」2.セブン&アイホールディングスの「金の食パン」実践!マーケティングリサーチをおこなう手法や流れについてマーケティングリサーチの4つの手法マーケティングリサーチをおこなう8つのステップまとめ企画や提案前のマーケティングリサーチなら業界最安値500円からできるセルフ型ネットリサーチ「Freeasy」(PR)

そしてマーケティングリサーチが大切な理由は3つあります。

理由1.企業は顧客に好まれる商品を提供できる

まず企業側は顧客視点によりそうことで、顧客に好まれる商品の開発・提供ができ、無駄なコストの少ない効率的な企業活動につながります。顧客がより多くの企業の商品やサービスを受け取るためには、企業が消費者にとって好ましい商品やサービスを提供する他にありません。

理由2.顧客もより良い商品を受け取れる

企業が商品やサービスをより顧客にとって良いものに改善することで、顧客はより良い商品やサービスを受け取れます。マーケティングリサーチをおこなうことは企業だけではなくて、顧客にとってもいいことがあります。

理由3.事業リスクを軽減できる

どんなに自分でいいと思った商品やサービスでも、消費者に受け入れられなければ意味がありません。マーケティングリサーチをせずにいきなり商品やサービスを開発・展開するよりも、マーケティングリサーチをしっかりすることで事業のリスクを軽減できます。 参考:マーケティングリサーチ会社の一覧 ≫

マーケティングリサーチで成果を上げた2つの事例

ここでは実際にマーケティングリサーチで成果を上げた二つの企業の事例を取り上げます。

1.シェア率を2%から24%まで伸ばしたアサヒビールのノンアルコール飲料「ドライゼロ」

アサヒドライゼロ アサヒは 2010 年にも「ダブルゼロ」というノンアルコール飲料を発売しましたが、シェアは2%と苦戦をしていました。この結果を受け「ドライゼロ」を発売するにあたりマーケティングリサーチをおこないました。

調査の目的

・ノンアルコールビールを飲む回数や頻度等の現状を把握する ・競合のブランドのイメージを把握

調査結果

・飲む回数や頻度 普段はビールをよく飲んでいる人も都合によって、ビールを飲まない場合にノンアルコールビールを飲むことが多い ・競合ブランドのイメージ 健康的や女性的といったイメージが多く挙げられました。 そこで、同社はビール愛飲者が好きな飲みごたえのあるものというコンセプトを打ち出したのです。このコンセプトがもととなり、「ドライゼロ」が誕生。アサヒはノンアルコール市場のシェア24%という数字にまで躍進しました。今も同社の主力商品となっています。 参考:「ドライゼロ」のヒットを導いた王道のマーケティングリサーチとは?|マインドリーディング

2.セブン&アイホールディングスの「金の食パン」

セブン&アイホールディングスのプライベートブランドであるセブンゴールドシリーズの商品から「金の食パン」という商品を取り上げます。 セブンゴールド 日本におけるパンのマーケット全体では主に主食系パンと、それ以外の味付け系パンに二分されます。この二つの分類において規模は同じくらいなのですが、セブン&アイホールディングスの食パンのシェアは大きくありませんでした。そこで「安くてリーズナブルなイメージを覆すような”価値”を追求する」というコンセプトで新たな食パンを開発することになりました。 この判断には野村総研株式会社の「生活者一万人のアンケート調査」を精査したそうです。

調査方法

・最初のリサーチは同社の「プレミアム生活向上委員会」という組織を使い、約 200 名の消費者を対象に「金の食パン」と既製品の商品を食べ比べてもらい、どちらが美味しいのかをヒアリング。すると、約 7 割の消費者が「金の食パン」の方が美味しいと答えました。 ・さらにこの結果に満足せず、同社は神奈川のセブンイレブンの店舗でテスト販売を開始。テスト販売の目的は売れ行きと価格の妥当性でした。 テスト販売の結果は、売り上げでは店内プロモーションの影響もあり、最も売れた店舗では 1 日に 133 個も売れ、価格も 1 斤 250 円で決定しました。最後に全国の商品展示場で試食テストを試みた結果、「金の食パン」が一番美味しかったという回答が一番多かったのです。 この慎重におこなったマーケティングリサーチがあったからこそ、「金の食パン」が有名な商品となったのです。 参考:PB商品「金の食パン」が高くても売れる理由|PRESIDENR Online

実践!マーケティングリサーチをおこなう手法や流れについて

とはいえ「実際にマーケティングリサーチをやってみたいが不安が…」という方も多いと思います。 そこで、マーケティングリサーチの懸念点を明らかにした上でマーケティングリサーチの手法や流れ、どのように進めればいいのかお伝えします。まずマーケティングリサーチの手法は主に4つの方法があります。 参考:マーケティングリサーチ手法8選【無料Ebook】

マーケティングリサーチの4つの手法

1.アンケート調査

もっともメジャーな手法であり、複数の項目について消費者の回答を集める方法になります。 メリット:近年では SNS やインターネットの普及により、無料または手軽に調査できます。 デメリット:対象者から本心とは異なる回答を得る場合もあります。 参考:ネットリサーチとは?調査方法・価格別にリサーチ会社11社を比較

2.電話調査

消費者に電話で回答を得る方法になります。 メリット:電話代のみのコストになりますので、低コストで調査できます。 デメリット:対象者に時間を取らせてしまうので短時間の調査になる傾向があります。

3.郵送調査

消費者の家にアンケート用紙を郵送し、回答を得る方法です。 メリット:低コストで調査できます。また、普段インターネットを使用しない層に対しても回答を受け取れます。 デメリット:消費者の回答がない場合も多くなります。

4.グループ・インタビュー

消費者を複数人集め、集団で消費者の声を聞く方法です。 メリット:一度開催すれば複数人から、直接的に回答を得られます。 デメリット:個人の悩みなど、人前で言えないようなものを調査する場合は回答を得にくくなります。 今日のマーケティングリサーチの手法については多様化していますが、大きくはこの4つに分類できます。また、マーケティングリサーチ会社に依頼する方法もあります。 委託する場合は、自社の人員や時間をかけずにマーケティングリサーチをおこなえ、かつ精度や正確性が高いマーケティングリサーチができます。

マーケティングリサーチをおこなう8つのステップ

ステップ1:マーケティングリサーチの目的を検討する

一番重要な作業は、この目的の検討です。この作業をおざなりにすれば結果もそもそも。リサーチの目的をしっかり考えてその後の作業を進めましょう。

ステップ2:どの方法でリサーチをおこなうのか検討する

方法についてはアンケート調査、電話調査、郵送調査、グループ・インタビューが主な方法となります。ステップ1で決めた方法に対しどのような方法が最適なのか検討しましょう。 またWeb接客ツールなどを使えば、リアルタイムにユーザーの動向が調査できます。 例えば「KARTE」であれば、ユーザー1人1人を分析できるため的確なリサーチができます。気になる方は、以下資料をご覧ください。 参考:3分でわかる!KARTE サービス概要資料

ステップ3:決めた方法で実際に消費者に聞きたい項目等を決める

どんな消費者に回答して欲しいのか、何人の消費者から回答が欲しいのか、何個の質問を用意するのか、回答に対する謝礼を用意するのか、個人情報(住所等)を記載してもらうか等の細かい項目を決めます。

ステップ4:アンケートフォーム等を作成する

回答者にとって回答しやすいような質問、質問数、質問の流れ、回答してもらいたい質問に漏れやダブりがないか確認しましょう。

ステップ5:リサーチを実施する

ステップ6:消費者からの回答を集め分析する

集計方法は主に単純集計とクロス集計になります。 単純集計とは、各設問別に回答数を集計する方法を指し、例えば設問が3つある場合は、そのまま3つの回答数を集計します。 クロス集計とは複数の項目を縦と横にかけ合わせて集計する方法を指します。例えば3つ設問がある場合は、その3つの設問と性別、年齢などの情報をかけ合わせて集計します。 アンケート結果を深堀する場合は、クロス集計を主に活用します。

ステップ7:分析したものをレポートにまとめる

分析したものを、グラフを使ってレポートとして作成しましょう。

ステップ8:マーケティングリサーチの目的に対し到達したのか振り返る

最後に本来のマーケティングリサーチの目的に対し達成できたのか、一連の流れに反省すべきところがあるのかどうかを検討します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?この記事を通してマーケティングリサーチとは何か、なぜマーケティングリサーチをおこなうべきなのか、マーケティングリサーチのメリットデメリットそしてマーケティングリサーチの流れや手法の4点についてお伝えしました。 この記事の内容は、マーケティングリサーチを知る最初の一歩です。あとは実践を通してマーケティングリサーチの世界を深めてください! マーケティングリサーチ手法8選【無料Ebook】

企画や提案前のマーケティングリサーチなら業界最安値500円からできるセルフ型ネットリサーチ「Freeasy」(PR)

「Freeasy」は最小ロット500円からできるセルフ型ネットリサーチサービスです。 日本全国450万人を最大9つの属性で絞り込み、アンケートを実施することができます。 マーケティングリサーチを検討中の方は、まずはサービス資料を確認してみてはいかがでしょうか。 参考:ネットリサーチ会社の一覧 ≫) 参考:マーケティングリサーチとは|日本マーケティング・リサーチ協会 参考:アンケート調査|リサーチ一括.jp 参考:マーケティングリサーチ会社って何をしているの?企業にとってのメリットは?|ボクシルマガジン 参考:自社でできるマーケティングリサーチ手法と手順|SATORI 参考:電話調査とは?回収率の高い市場調査のメリット・デメリット|テレマLab 参考:グループ インタビュー|株式会社 アクセス・ジェーピー 参考:成果を出す!アンケート作成業務に必須の7つのポイント【レポート編】|シナジーマーケティング

                                - 23                                - 78                                - 93                                - 81