しかしながら、サービス利用に当たっては次のように悩まれる方が多いはずです。 「スポットコンサルはどんなときに活用したら良いのだろう?」 「スポットコンサルってどれくらい費用が掛かるのだろうか?」 「良いスポットコンサルと知り合いたい」 「スポットコンサルのサービスを活用して自社の新規事業を成功させたい」 そこで本記事では、スポットコンサルのサービス概要や利用シーン、また費用相場について詳しく解説致します。 こちらを読めば、スポットコンサルについて理解をし、自社に合ったスポットコンサルサービスを選べるようになるでしょう。
スポットコンサルとは?
スポットコンサルは、通常のコンサルティングのように中長期的な取引ではなく、1回単位のスポットでコンサルティングを受けられるサービスです。
スポットコンサルとは?通常のコンサルティングとの違いスポットコンサルに相談できること市場調査ユーザーインタビュー業務改善新規事業ノウハウ提供社内研修・ワークショップ短期プロジェクトのプロジェクトマネージャースポットコンサルの活用シーン例1.事業計画策定のミーティング参加例2.ITベンダーの選定支援例3.DX推進室の立ち上げ支援スポットコンサルの費用相場日本のスポットコンサルサービス6選ビザスクサーキュレーションi-commonアクシスコンサルティングGLGNewsPicks Expertまとめ
ビジネスにおいては、年単位のコンサル契約を結ぶほどではない「ちょっとしたこと」を手早く知りたい、という場面が少なくありません。 そうしたニーズに応えるスポットコンサルサービスが増えてきています。スポットコンサルを活用すれば、最低限のコストと手間で求めるノウハウを得ることができます。
通常のコンサルティングとの違い
スポットコンサルと通常のコンサルティングには、下表の違いがあります。 上表の通り、スポットコンサルはごく短期間の単発契約から可能ですが、通常のコンサルティングでは中長期的に契約を結ぶのが一般的です。 また、サービス形態についても大きな違いがあり、通常コンサルティングでは対面がメインですが(コロナ禍以降はオンラインも)、スポットコンサルであれば電話、またはオンラインでも相談できます。 費用面に関しては、中長期的なコンサルティングが必要な場合は、通常コンサルティングの方が割安となるため、自身のニーズにあわせて適した方を選択すると良いでしょう。
スポットコンサルに相談できること
スポットコンサルに相談できることは様々ありますが、ここではその一例をご紹介します。
業務改善新規事業市場調査・インタビューノウハウ提供社内研修・ワークショップ短期プロジェクトのプロジェクトマネージャー
市場調査
市場の最新トレンドやターゲットニーズを把握して、新規事業に活用したり業界動向を把握したい場合には、スポットコンサルに依頼するのがおすすめです。 特定の業界に詳しいコンサルタントをアサインすれば、動向調査に加えて自社製品・サービスのレビューを的確に行ってくれるでしょう。 また、獲得した情報をビジネスモデルに落とし込むためのアドバイスも得られるため、できる限り自社の事業と親和性の高い人物を探してみてください。
ユーザーインタビュー
新規のサービス開発時に、仮想ユーザーになってもらい、インタビューを通じて改善のためのフィードバックをもらうという活用方法です。 あるいは既存のサービスにおいても同様の活用ができるでしょう。
業務改善
スポットコンサルに依頼すれば、客観的な見地から業務プロセスを見直し、より効率化が図れる削減ポイントやツール導入に関するアドバイスが受けられます。 具体的には、ITツールに詳しいコンサルタントであれば、導入後にどのような有効性が見込めるか、どんな業務が簡素化できるかを明確に提言してもらえるでしょう。 特に、自社で改善に繋がるノウハウを持ち合わせていない場合は、スポットコンサルを利用することで、早期改善につながります。
新規事業
スポットコンサルは、既存業務の改善提案だけでなく、新規事業におけるビジネスモデルの考え方、コンセプトの作り方についてもサポートします。 運営経験のない新規事業を立ち上げる際は、どれだけ自社で試行錯誤しても適切な方向性が掴めず、リソースと時間を浪費するだけになってしまうでしょう。 そこで、スポットコンサルを活用すれば、依頼側に不足している観点を補うようなアイデア出しや、具体的なワークフローの提案を受けることが可能です。
ノウハウ提供
新しい分野・ビジネスにチャレンジする際には、その分野のスペシャリストにノウハウを提供してもらうという活用方法です。 たとえば、Web広告運用はマーケティングにおける重要な施策の1つですが、他社と差をつけるには専門的なスキルが必要不可欠となります。 しかし、ゼロから体制を構築して始めるのは非常に難しく、多くの場合広告代理店などに依頼することになります。 そこで、豊富なノウハウを持つスポットコンサルにノウハウを提供してもらうことで、内部に知見を持つスタッフがいなくても、効果的に運用することが可能になります。
社内研修・ワークショップ
スポットコンサルに社内向けの研修やワークショップを開いてもらうという活用方法です。 自社がチャレンジを検討する領域の、スタンダードな手法はもちろん、業界の動向やマインドセットといった全般的な知識が得られます。 また、ある程度まとまった人員に対して1度に教育が施せるため、コストパフォーマンスの面でもおすすめの活用方法です。
短期プロジェクトのプロジェクトマネージャー
特定のプロジェクトにおけるPM(プロジェクトマネージャー)を短期で依頼することも可能です。 たとえば大規模な開発プロジェクトがあった際に、それを構成する子プロジェクトのマネジメントをお願いする(PMO)という形です。 コンサルタントによっては「プロジェクト契約」として請け負っているケースもあり、自社のリソースを適切に管理しつつ、最適な運用を行ってくれるでしょう。 ただし、契約形態としては通常のコンサルティングに近い形となるため、事前に打ち合わせを行い、金額面や期間をきちんとすり合わせなければなりません。
スポットコンサルの活用シーン
続いて、スポットコンサルの活用シーンを具体的に確認していきます。
事業計画策定のミーティング参加ITベンダーの選定支援DX推進室の立ち上げ支援
より効果的に活用するために、それぞれ詳しく押さえておきましょう。
例1.事業計画策定のミーティング参加
新規事業を急ピッチで立ち上げたい時、これまで経験のない領域では事業をリードするメンバーの育成が間に合わないことがあります。 そういった場合は、ベンチャー企業における新規事業の立ち上げ支援などを経験したコンサルタントに、事業計画策定のミーティングに参加してもらうように依頼すると良いでしょう。 事業計画策定のミーティングに参加してもらえば、適切なアドバイスが受けられる上に、必要とされるノウハウの蓄積も可能です。 そして、ニーズ調査から収益化といった、一連の戦略に携わってきた人材を選ぶことで、より具体的かつ実践的な意見の取り込みにつながります。
例2.ITベンダーの選定支援
ERP刷新や社内ツールの導入・入れ替えを検討しつつも、どのような観点から最適なベンダーやサービスを選ぶべきか分からないという企業も多いでしょう。 そこで適任となるのが、ITコンサルタントで業務プロセス改善やCIO室立ち上げ支援、ベンダー選定、PMO支援の経験がある人材です。 価格や機能面を加味しつつ、ベンダー側の組織体制もきちんとチェックしてもらえるため、より自社にマッチしたITツールが選定できます。
例3.DX推進室の立ち上げ支援
自社の事業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めたいと思っても、ノウハウを持った人材がいなければ、専門部署の立ち上げは難しいでしょう。 しかし、大手企業のDX推進室立ち上げを複数リードした経験を持つコンサルタントを選定すれば、的確な支援を行ってもらえます。 加えて、全社の経営計画からDX投資を最適化した実績があれば、より専門性の高いサポートを受けることが可能です。
スポットコンサルの費用相場
スポットコンサルの大まかな費用相場は、相談の方法によって異なっており、ほとんどの場合は1時間単位で設定されています。 相談内容による日本と海外での相場の違いは、以下の通りです。 基本的には、外資企業の方がコンサルフィーが高い傾向となるため、海外進出に係る相談を検討する際は、最低でも1時間あたり200ドルはかかると想定しておきましょう。 対して、日本の場合はマッチングサイトなどを活用すれば、比較的安価なフリーのコンサルタントが見つかる可能性があります。 相談内容の専門性、あるいは時間の長さによって料金が変動することから、大まかな相場を掴んでから依頼してみてください。
日本のスポットコンサルサービス6選
ここからは、日本で利用可能なスポットコンサルサービスを6社ご紹介します。 サービス概要や特徴、料金相場を把握して、自社にマッチしたコンサルタントを探しましょう。
ビザスク
ビザスクは登録アドバイザー数400,000人を誇る、日本最大級のマッチングプラットフォームです(2021年11月現在)。 国内はもちろんのこと海外にも多数のアドバイザーがおり、ビジネスにおけるあらゆる調査やコンサルティングをアドバイザーに依頼することができます。 サービスサイトには、日本を代表するさまざまな有名企業の活用事例が掲載されています。 業種や活用シーンごとに検索ができるので、ぜひ参考にすると良いでしょう。 参考:活用事例|ビザスク
サービス
ビザスクは、フルサポート形式でスポットコンサルを受けられる『ビザスク interview』や、自身でアドバイザーを探すセルフマッチング形式の『ビザスクlite』などさまざまなサービスが充実しています。 『ビザスク』のサービスをまとめると以下になります。 スポットコンサルを依頼したい場合は、まずはスタッフにサポートしてもらえる『ビザスク interview』の活用をおすすめします。 一定の実績・ノウハウを蓄積できたら、『ビザスクlite』で自分でアドバイザーを探すのもありでしょう。
特徴
日本のスポットコンサルサービスの草分け的存在国内最大級の登録アドバイザー数最短24時間で候補者を提案経済産業省にも取り上げられるなど信頼性高
スポットコンサル業界において、アドバイザー数・対応領域ともに日本のトップを走るのがビザスクです。 スポットコンサルサービスを検討する際には、まず選択肢に入れたいサービスです。
活用シーン
新規事業研究開発社内事業提案制度営業・マーケティング組織・育成業務改善コンサルティング投資・融資市場調査リサーチ海外調査 など
業種
製造・メーカー化学IT・情報通信コンサル小売・消費財金融広告不動産自治体その他
活用実績
10万件以上 トヨタ自動車やパナソニックなど、日本を代表する大企業から、freeeなどのベンチャー企業まで様々な企業に導入されています。
料金プラン
サーキュレーション
株式会社サーキュレーションが提供する「プロシェアリング」サービスは、幅広い業界、課題に対応した総合型の外部プロ人材活用支援プラットフォームです。 上位層に特化した国内最大級のプロ人材データベースを活用し、経営課題解決のためのプロ人材を提案します。
特徴
上位層に特化した人材データベースキックオフからミッション完了まで伴走相談や課題ヒアリングが無料1日2時間から可能
活用シーン
経営全般生産管理マーケティング事業継承・M&A広報人事新規事業AI、IoT、VR/ARグローバルIPO など
活用実績
3,418社、10,103案件(2022年1月末時点)
料金プラン
要問い合わせ
i-common
i-commonは、人材大手のパーソルグループが提供するコンサルティングサービスです。 在籍アドバイザーは17,000名以上で、20代後半~70代前半まで幅広い人材の紹介・提案を受けることができます。
特徴
大手人材会社のパーソルグループが提供従来のコンサルティングよりも低価格要件整理からフォローアップまですべてサポート
活用シーン
新規事業マーケティング人事システム経営全般・事業承継営業アナリティクス法務・ガバナンス海外研究開発生産品質購買・調達物流 など
業種
化学医療・医薬品生活用品中間流通公共サービス小売広告・情報通信サービス建設・不動産機械・電気製品法人サービス環境・エネルギー素材・素材加工品金融 など
活用実績
3,200社以上
料金プラン
アクシスコンサルティング
アクシスコンサルティングは、スポットコンサル向けの、国内最大級のDX人材データベースを提供しています。 DXに特化したアドバイザーが多く、全体の7割が国内外のファーム出身であるため、専門性を重視する場合は特におすすめです。
特徴
DX・IT・戦略領域に強み登録者はすべてコンサル業界経験者月50,000円~から利用可能
活用シーン
新規事業・海外進出の市場調査事業推進事業計画策定のミーティング参加DX系新規事業のマーケット調査ITベンダー選定支援DX推進室の立ち上げ支援 など
料金プラン(例)
GLG
GLGは、世界最大規模のコンサルティング会社であり、在籍アドバイザーは実に100万人以上と圧倒的です。 また、多数の専門家にインタビューを行う「GLGリサーチ」や、有識者によるイベントが閲覧できる「GLGコンテンツ」も他社にはないサービスといえるでしょう。 国内よりもコンサルフィーが高額になる可能性がある一方、海外市場に活動範囲を広げる際は、ぜひ検討しておきたい一社となっています。
特徴
世界最大級のアドバイザーネットワークを保有海外案件に強み通訳者付きでインタビューも可能
業種
テクノロジー医療機器・診断機器製薬・バイオテクノロジー工業消費財決済・保険金融コンサルティングファーム広告代理店・PR会社 など
提供サービス
料金プラン
要問い合わせ
NewsPicks Expert
NewsPicks Expertは、2020年から運営を開始した比較的新しいマッチングプラットフォームです。 登録しているアドバイザーは、有名大学の教授や現役の法人代表者、有名企業の元CIOなど、各業界のプロフェッショナルが揃っています。 具体的な報酬単価は案件によって変動しますが、簡単なコメントは数千円、業界トレンドに関するインタビューは2〜5万円と比較的リーズナブルです。
特徴
「NewsPicks」と「SPEEDA」の会員基盤を活用相談にはSPEEDAの契約が必要
活用シーン
新規事業市場調査立上支援部門強化M&A・投資業界調査投資判断投資先支援海外展開海外調査連携先選定進出支援 など
料金プラン
要問い合わせ
まとめ
スポットコンサルは、通常のコンサルティングよりも短期の契約が可能であり、求める知識や支援を必要最低限のコストで得られます。 スポットコンサルに相談できる内容としては、以下が例として挙げられます。
業務プロセスの見直しと改善新規事業の立ち上げサポート市場調査やインタビュー業務ノウハウの提供社内研修の開催短期プロジェクトのPM、またはPMO
これらの課題を抱えている方は、本記事を参考にして、自社にマッチするスポットコンサルを選定してください。