品質スコアは改善する事により、広告のクリック単価を¥100~¥300円以上、改善する事ができる事もあり、非常にお得な改善案だと思っております。 品質スコアを攻略する事で獲得数を落とす事なく、広告費を圧縮する事も可能です。 まずは品質スコアの仕組みと、どうすれば改善するのかをまとめました。 施策に関しては弊社が運用していく中で有効であった実例を元に説明します。 是非品質スコアの改善に取り組んでみてください。

◆品質スコアとは”広告の評価”

品質スコアとは、簡単に言えば”広告の評価”です。キーワードごとに1~10段階評価で設定されます。

◆品質スコアとは”広告の評価”●品質スコアの影響●良い広告の判断指標●品質スコアの確認方法◆品質スコアを上げる事のメリットとは?◆品質スコアを上げるための3つのポイント1:キーワード、広告文、飛び先に一貫性を持たせる2:クリック率をあげる3:グルーピングの最適化4:裏技。新アカウントへの移行◆まとめ

Google広告ヘルプサイトでは以下のように記載されています。 (※「品質スコア」とはGoogleの名称です。Yahoo!では「品質インデックス」と言いますが、内容としては同じ指標です。この記事では以下まとめて「品質スコア」と記述します。) 品質スコア診断ツールは、広告、ランディング ページ、キーワード選びに改善の余地がある部分を特定するのに役立ちます。 引用:品質スコアについて – Google 広告 ヘルプ 10段階評価でもちろん10が良いのですが、品質インデックスの評価で下記のような影響があります。 また、品質スコアはランディングページの利便性を高めるためにも有効的です。 具体的な活用方法については、以下の記事に詳細が書かれています。 参考:Google広告の品質スコアを活用したランディングページの改善方法

●品質スコアの影響

・クリック単価 品質スコアが高い程安い入札額で掲載する事が可能です。 例えば、品質スコアが掲載順位1位の企業よりも高ければ、1位にするために必要な入札価格は現状1位の企業より安くすむ可能性があります。 ・掲載順位 品質スコアが高い程、掲載順位が上位に掲載される可能性があります。 ・1ページ目に表示される可能性 キーワードの品質スコアが高いほど、広告は検索結果の1ページ目に表示されやすくなります。 つまり、品質単価が高い方が、”安い単価”で”上位に広告が掲載”されるのでお得です。単価がどのくらい安くなるか?はキーワードによって異なりますが、過去運用してきた中で同じ順位でも品質スコアが異なる場合はクリック単価が¥100~¥300以上違うケースもありました。 特に検索数の多い広義なワードはもともと市場のクリック単価が高い事が多いため、品質スコアを上げる事でクリック単価に対する恩恵は非常に大きいです。 では、実際に品質スコアはどのような基準で評価されているのでしょうか? 品質スコアは「良い広告」であるかどうかの評価です。そもそも良い広告とはなんでしょう。 考え方としては、「ユーザが求めている”情報”と関連性が高く、ぴったり合う広告」が良い広告です。具体的な指標として特に影響があり、重視した方が良いポイントを下記に抜粋し記載します。(品質スコアの算出指標はアカウント全体の過去の評価など、すぐに取り組めないものも含まれるので、まずは過去の経験から影響度が強いと想定しているポイントをピックアップしてまとめます。詳細については、下記のYahoo!・Googleのヘルプを参考にして下さい。) -▼詳細—————————————————————————————— ・品質スコアについて – AdWords ヘルプ ・品質インデックス | ヘルプ | Yahoo!プロモーション広告 —————————————————————————————————-

●良い広告の判断指標

・クリック率 クリックされる確率が高い=ユーザが求めている情報が記載されている ・キーワードと広告の関連性 検索キーワードに対し、関連性が高い広告はユーザが求めている情報の可能性が高い ・リンク先ページの品質 ページの関連性、情報の透明性、操作性。(例:「NO1」と記載の記述根拠/申し込み・資料請求等、アクションまでの導線の分かりやすさ・・・等) まずは、上記3点をキーワード登録時に意識していれば良いでしょう。 さて、ココまで品質スコアについての概要をお伝えしてきましたが、現状の品質スコアはいくつなのか確認するための見方をお伝えします。

●品質スコアの確認方法

まずは、自分のアカウントで品質スコアがいくつになっているのか?を把握するところから始めまてください。 ※品質スコアは、キーワードのデータとしてYahoo!・Googleの管理画面から確認が出来ます。

◆品質スコアを上げる事のメリットとは?

・(実例)いったい品質でどのくらいCPCに差が出るのか

同一キーワードへ品質スコアの異なる2社が入札したところ、下記結果となりました。 品質スコアが高いB社の方が入札価格は安く、順位も上位に掲載する事が出来ております。クリック率に関しては、順位がB社の方が上位のため高くて当然というところもありますが、それでも3位の差で4倍程度違います。 品質スコアが高いB社の方が広告掲載にあたり1回のクリック当たり¥200以上お得というのは広告費の削減としては非常に嬉しい結果です。 さらに、ご紹介した実例の品質も『6』なので、これからまだ改善の余地はあります。

◆品質スコアを上げるための3つのポイント

自分のアカウントの品質スコアが確認できたら、次は具体的に品質スコアを上げていきましょう。 社名や商品名等の固有名詞ワードであれば『8~10』を。その他のワードの場合は、『7』以上を合格目安として改善をしていきましょう。経験上『7』以上の品質スコアを維持できるとクリック単価が市場より安価に入札できる事が多いです。 いかがでしたでしょうか?キーワードによって差はありますが、このように品質スコアを改善する事で大きくクリック単価に差がでます。これを機会にぜひご自身のアカウントの品質についても見直してみて下さい。

1:キーワード、広告文、飛び先に一貫性を持たせる

●良い例 ・検索キーワード:転職 ・広告文:タイトル「転職ならリスクル!満足度90%」 説明文 「給料UP・選べる条件多数!やりがいのある仕事をご用意しています」 ・飛び先:転職サイト  上記のように、一貫して検索ワード→広告文→飛び先が検索したユーザのニーズに沿っている事が理想です。 ●悪い例 ・検索キーワード:転職 ・広告文:広告文タイトル「バイトならリスクル!高時給」 説明文 「短期OK・選べる条件多数!やりがいのある仕事をご用意しています」 ・飛び先:バイトサイト  上記のように、一貫して検索ワードと広告文→飛び先のニーズが違うものは評価が低くなります。「仕事」という括りで「転職」を検索する人へ「バイトでも良いか」という潜在ニーズを期待し広告を掲載させるという戦略自体は良いと思いますが、このような場合には品質スコアの向上は諦めた方が良いでしょう。 そして、設定として下記のようなパターンの場合は非常にもったいないです。 ●もったいない例 ・検索キーワード:転職 ・広告文:広告文タイトル「お仕事探しならリスクル」 説明文 「短期OK・選べる条件多数!やりがいのある仕事をご用意しています」 ・飛び先:バイト・派遣・転職の総合TOP  上記のように、検索キーワードは「転職」に対し、広告文では「お仕事探し」と職探しの方法を指定せず、大きく括ってしまったため、検索ワードのニーズと関連性は少し薄まってしまいます。そして飛び先も、「転職」だけではなく、「バイト・派遣」の情報が混ざっているためユーザの求めているニーズとは「ぴったり」とは言えなくなってしまいます。 このような場合は、広告文・飛び先を検索ワードに合わせて「転職」に絞り、細かく設定する事で品質スコアの改善が狙えます。

2:クリック率をあげる

前述したとおり、品質スコアを向上させるための指標として「クリック率」は非常に重要です。クリック率を上げるためには、広告文を追加し検証をしてみて下さい。 参考:リスティング広告の質を高めてクリック率を上げる3つのコツとは? もし、検証パターンに困るようであれば下記の広告パターンでまずは試してみて下さい。

【まずは試したいクリック率上昇のための広告パターン】

パターン①:数字を用いて明確にメリットを謳う 数字の根拠が明確になっている事で、ユーザの信頼度も上がり、アイキャッチ的にも瞬時にメリットが判断出来ます。 パターン②:競合と差別化できるメリットは”タイトル”に挿入する 広告文は、アイキャッチの強い「タイトル」でほぼ勝負が決まります。どんなにいい訴求をしても、見てもらえなければ意味がないので、見せたいメリットはタイトルに入れ込むようにします。 パターン③:検索キーワードを含める 検索ワードはユーザが「今」興味がある事なので、検索ワードを広告に取り入れる事でユーザの目を引く効果が期待できます。 ユーザの求める情報は市場要因や季節によって変化するので、広告文の検証は品質スコアやクリック率を定期的に確認しながら、定期的に検証を行うのが良いでしょう。

3:グルーピングの最適化

品質スコアは「キーワード」ごとに設定されていますが、品質スコアの重要な指標となるクリック率を左右する広告文は「広告グループ」に設定されています そのため、どうグルーピングして、どの検索キーワードに対し、どの広告文を表示するかは品質スコアを改善するためには非常に重要な設定です。 参考:リスティング広告運用の業務内容と最低限押さえたい7つのポイント ●悪い例 仕事というグループでひと括りになっているため、広告文でキーワードのニーズが細かく振り分けられていません。飛び先も全てTOPページが選択されているため、検索ニーズよりも大雑把なページに飛ばされてしまいます。 ●良い例 キーワードごとにグループを細かく分け、検索ニーズに沿った広告文を設定します。 飛び先もTOPではなく検索キーワードに沿った内容で設定する事でスムーズに目的の情報までユーザを誘導する事ができます。 このように、キーワードから飛び先まで一貫性を持たせ、ニーズに沿った広告を表示できるようなグルーピングにします。 上記3ポイント、を踏まえ自分のアカウントの見直しを行ってみて下さい。

4:裏技。新アカウントへの移行

品質スコアはキーワードに対して、10段階で評価されるという事はすでに前述しましたがその評価基準はキーワードのみに関わるものではありません。上記の改善ポイントにも挙げたとおり、広告やグルーピング等様々な要素が関わってきます。 その評価の一基準として、”アカウント全体の過去データ”というものが含まれます。この基準がどれだけの影響力があるのかは残念ながらわかりません。ただ、もしココで大きくつまづいている場合、小手先の運用改善や検証では何ともならないです。 長年運用しており、担当者が変わったり、方針が変わったり、過去の履歴が多く残っているアカウントで何をしても品質スコアが改善しないという場合は、思い切ってアカウントを開き直し全ての内容を移動してしまうという施策を実行する必要があります。 私は過去に1度だけこの施策を実施した事があります。1カ月程度かけてどうにもならなかった品質、CPCが一気に改善しました。 ただし、目に見えた確証がないながら実施することになるため、徒労に終わる可能性も十分に考えられる施策です。その点は十分に考慮しましょう。私が実施した時は競合もいない社名ワードの品質スコアが低く、検証やグルーピングを変更しても一向に改善しなかったため、アカウント移行に踏み切りました。 たいがいの場合は基本の3つの施策で改善する事ができるので、あくまでウルトラCの作戦として頭に入れておいて頂ければと思います。

◆まとめ

なお、リスティング広告初心者向けの無料ガイドブックでは、中小・ベンチャー企業でもリスティング広告で効果を出す方法について60ページに渡り丁寧に解説しています。 無料でダウンロードできますので、興味のある方は参考にしてみてください。

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