この記事では、リスティング広告(Google広告・Yahoo!広告)の最新の入稿規定について解説します。特に重要な文字数や記号について、比較を交えながら細かく説明しました。参考にしていただければ入稿作業を行うことができると思います。 リスティング広告は、GoogleとYahoo!に大別されますが、この2つの入稿規定を確認すると、大部分に違いはありません。しかし、逆に言うと細かい箇所に違いがあります。本記事では、「細かい箇所」に着目し、Google広告とYahoo!広告にどのような入稿規定の違いがあるのかを解説します。 また、使用できる記号や気をつけるべき入稿規定を一覧にして掲載しているため、入稿作業を行う際に役立つでしょう。 「リスティング広告で使用できる記号の一覧を確認したい」 「Google広告とYahoo!広告でどのような入稿規定の違いがあるのか知りたい」 この記事は、上記のような要望に応える内容となっています。 この記事を最後までお読みいただくことで、「Google広告・Yahoo!広告でそれぞれ使用できる記号」はもちろん、「それぞれの媒体で禁止されている事項」や「記号の効果的な使い方」も身につくでしょう。ぜひ、参考にして、スムーズな入稿作業にお役立てください。 この記事では紹介できなかった「成功するリスティング広告の始め方」を、フルカラー60ページの資料にまとめたものも無料で配布しています。併せてご覧ください。 リスティング広告スタートアップガイド【始め方から成果の出し方までこれ一つ】
文字数
まず初めに、リスティング広告で使用できる文字数の一覧を記載します。2021年9月現在、リスティング広告には2種類のフォーマットが存在しています。
文字数拡張テキスト広告レスポンシブ検索広告使用可能記号Google広告・Yahoo!広告で利用可能な記号媒体によって利用できない記号禁止事項Google広告の広告文や記号に関する禁止事項Yahoo!広告の広告文や記号に関する禁止事項初心者がミスをしやすい入稿規定Google広告の場合Yahoo!広告の場合ヘルプページ(Google広告)拡張テキスト広告についてレスポンシブ検索広告ヘルプページ(Yahoo!検索広告)検索広告レスポンシブ検索広告入稿規定を守りながら効果的に記号を使う方法3つ1.括弧を使い強調する2.記号で文を区切る3.感嘆符を用いるまとめ
拡張テキスト広告(拡大テキスト広告)レスポンシブ検索広告
この2種類のフォーマットについて、それぞれ入稿可能な文字数を確認していきましょう。
拡張テキスト広告
Google広告では「拡張テキスト広告」、Yahoo!広告では「拡大テキスト広告」と呼ばれているフォーマットの文字数です。 ※Googleでは2022年6月30日以降、拡張テキスト広告の作成・編集が不可能になります。 参考:Making it easier to show the right message on Search – Google 広告 ヘルプ Google広告、Yahoo!広告どちらも同じ文字数を入稿することが可能です。 参考:テキスト広告について – Google 広告 ヘルプ 入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(検索広告) – ヘルプ – Yahoo!広告
レスポンシブ検索広告
レスポンシブ検索広告は、複数の広告見出し・説明文を設定し、それらを組み合わせた広告を配信できるフォーマットです。以下はレスポンシブ検索広告の文字数です。 参考:拡張テキスト広告について – Google 広告 ヘルプ テキスト広告を新しく作成する – Google 広告 ヘルプ レスポンシブ検索広告 広告仕様 – ヘルプ – Yahoo!広告 ※ レスポンシブ検索広告は、Google広告では「RSA(Responsive Search Ads)」とも呼ばれています。
使用可能記号
ここからは、使用可能な記号について説明します。
Google広告・Yahoo!広告で利用可能な記号
まずは、Google広告・Yahoo!広告ともに利用可能な記号の一覧です。 参考: [ブログ記事]Google 広告で使用できる記号一覧|Google広告ヘルプ 入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(検索広告) – ヘルプ – Yahoo!広告 媒体によっては利用できない記号も存在します。次の項目から見ていきましょう。
媒体によって利用できない記号
媒体によって利用できない記号は、以下の通りです。 参考: [ブログ記事]Google 広告で使用できる記号一覧 – Google 広告 コミュニティ 入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(検索広告) – ヘルプ – Yahoo!広告 「記載なし」は、Google公式情報において使用可否に関する情報がない記号です。これらの記号は、使用を避けた方がよいでしょう。
禁止事項
リスティング広告には、媒体ごとに禁止事項が制定されています。以下から詳しく見ていきましょう。
Google広告の広告文や記号に関する禁止事項
Google広告は、多くの禁止事項を定めています。禁止事項は公式ヘルプページに詳細が掲載されていますが、そのどれもが「ユーザーに不利益を与えていないか」ということに配慮されています。
ユーザーが理解しづらい可能性のある表現ユーザーの勘違いを誘発する可能性のある表現ユーザーが不利益を被る可能性のある表現
このような表現が、禁止事項として制定されているのです。 以下に、リスティング広告に関連する禁止事項を記載します。 わかりづらい文章や、意味が伝わらない文章はNGです。
一般的に認められていないつづりや文法を使っている広告や広告表示オプション内容の意味が不明、または筋が通っていない広告や広告表示オプション全角文字の文字数制限を超過している広告や広告表示オプションGoogle 検索結果ページの表示形式(情報提供を目的とした、わかりやすい表示形式)に合わない広告や表示オプション
引用:編集 – Google 広告ポリシー ヘルプ 先ほどお伝えした使用可能な記号以外の記号を使用する、絵文字や半角カタカナを使用するといったことはNGです。
句読点や記号を不適切な方法、または本来の用途と異なる方法で使用している広告無効な文字やサポートされていない文字
引用: 編集 – Google 広告ポリシー ヘルプ ユーザーの目を引くために、不自然な形でアルファベットの大文字を使用することは禁止されています。
アルファベットの大文字を不適切な方法や本来の用途と異なる方法で使用している広告
引用: 編集 – Google 広告ポリシー ヘルプ 例:「LiSTiNG広告をご存知ですか」など ユーザーにとってわかりやすく、伝わりやすいシンプルな形での表現を使用しましょう。 例: 「テニステニステニスのシューズが安い」 「今だけお得、今だけお得なコスメセット」 読んだ時にわかりづらく、見づらい表現は禁止されています。
名前、語句、フレーズの標準外、過剰、または不必要な繰り返し同じ広告表示オプション内で語句やフレーズを繰り返す広告文、または同じ広告グループ、キャンペーン、アカウントに含まれる他の広告表示オプションと同じ語句やフレーズを繰り返す広告文
引用: 編集 – Google 広告ポリシー ヘルプ こちらも、読んだ時にわかりづらく見づらい表現として禁止されています。 目を引くためにスペースを使うことはNGです。
必要なスペースの省略や余分なスペースの追加スペースな過剰な使用や、強調目的での使用
引用: 編集 – Google 広告ポリシー ヘルプ Google広告には、「電話番号表示オプション」「電話専用広告」といった、電話番号を記載するための機能やフォーマットがあります。広告文に番号を直接記載することは禁止されているため、上記の機能・フォーマットを使いましょう。
広告文での電話番号の直接記載
引用:編集 – Google 広告ポリシー ヘルプ 「広告」なのに何も広告していない、URL欄に広告文を記載しているなどがあたります。 これらの行為はすべて禁止です。 広告機能、広告ユニットは本来の目的で正しく使用しましょう。
本来の用途で広告ユニットを使っていない広告や広告表示オプション
引用:編集 – Google 広告ポリシー ヘルプ 「何の広告・宣伝を行っているのか」「会社名は何なのか」などが明確になっていない場合もNGです。商品名、会社名、表示URLなどは正確に記載しましょう。
宣伝の対象となる商品、サービス、会社の名前が明記されていない広告やリンク先
引用:編集 – Google 広告ポリシー ヘルプ
Yahoo!広告の広告文や記号に関する禁止事項
Yahoo!広告では、以下のような禁止事項が定められています。 この禁止事項は、検索広告・ディスプレイ広告共通です。
初心者がミスをしやすい入稿規定
ここからは、初心者が特に気をつけたほうが良い入稿規定についてお伝えします。
Google広告の場合
文章を目立たせるために記号を使いたくなってしまいがちですが、上述した通り使用には制限があります。また、連続しての記号使用もNGです。 例:×「有名スイーツが驚きの大特価!!」
Yahoo!広告の場合
Yahoo!広告の場合、同じ記号はタイトル・説明文内で2つまで使用できます。また、以下の記号は使用数の制限がありません。
句読点「、」「。」中点「・」カンマ「,」「,」ピリオド「.」「.」
Yahoo!広告でもGoogle広告同様、同じ記号を連続で使用することはNGです。記号と記号の間に空白(スペース)を挿入した場合でも連続使用とみなされるため、注意しましょう。
ヘルプページ(Google広告)
各種広告のヘルプページをまとめました。
拡張テキスト広告について
Google広告の拡張テキスト広告のヘルプページは以下になります。 拡張テキスト広告について – Google 広告 ヘルプ 上述した通り、Google広告の拡張テキスト広告は、2022年6月30日以降の作成・編集ができません。現在拡張テキスト広告を配信している場合は、早めの移行をおすすめします。
レスポンシブ検索広告
Google広告のレスポンシブ検索広告のヘルプページは以下になります。 レスポンシブ検索広告について – Google 広告 ヘルプ 拡張テキスト広告の作成・編集が不可能になるということで、今後はレスポンシブ検索広告がリスティング広告の主流となっていくでしょう。早めにレスポンシブ検索広告に慣れておくことをおすすめします。
ヘルプページ(Yahoo!検索広告)
検索広告
Yahoo!検索広告の検索広告のヘルプページは以下になります。 入稿規定(PC・スマートフォン・タブレット)(検索広告) – ヘルプ – Yahoo!広告
レスポンシブ検索広告
Yahoo!広告のレスポンシブ検索広告のヘルプページは以下になります。 レスポンシブ検索広告とは – ヘルプ – Yahoo!広告 Yahoo!広告のレスポンシブ検索広告は、2021年5月12日に追加された比較的新しい広告フォーマットです。基本的な使い方はGoogle広告と変わりません。
入稿規定を守りながら効果的に記号を使う方法3つ
ここからは、入稿規定を守りつつも効果的に記号を使うための、具体的な方法をお伝えします。
1.括弧を使い強調する
1つ目は、括弧を使い広告文を強調する方法です。使用制限はあるものの、括弧は使用可能な記号です。単語や文章を括弧で囲むことで、強調したい部分として目立たせることができます。 使用例: 【こだわり素材】布帛ワンピース <着心地最高>布帛ワンピース
2.記号で文を区切る
2つ目は、記号で文を区切る方法です。 「/」(スラッシュ)「:」(コロン)「|」(パイプ)などがよく用いられます。 使用例: こだわり素材:布帛ワンピース 着心地最高/布帛ワンピース
3.感嘆符を用いる
3つ目は、感嘆符「!」「?」を用いる方法です。 Google広告では見出し部分に感嘆符を用いることはできません。 しかし、説明文であれば使用可能です。 使用例: 素材にこだわる天然派!有名デザイナー○○が手掛ける布帛ワンピース 有名デザイナーが釧路に飛んだ?こだわりのワンピース素材とは 感嘆符は文章のアクセントになります。Yahoo!広告では見出しにも感嘆符を使用できるため、積極的に使っていきましょう。
まとめ
この記事では、以下のような内容をお伝えしました。
Google広告・Yahoo!広告でリスティング広告(拡張テキスト広告・レスポンシブ検索広告)で入稿可能な文字数は変わらないリスティング広告で使用可能な記号は媒体によって異なるが、おおむね変わらないユーザーの不利益につながる表現が禁止事項として設定されている
特にGoogleではリスティング広告に関する禁止事項が細かく制定されていますが、すべて「ユーザーファースト」につながるものです。広告を見るユーザーのことを考えて作成することで、禁止事項に抵触することは避けられるでしょう。 また、記号に関しても使用可否が細かく設定されています。使用できる記号や、禁止されている使い方を把握しておくことで、スムーズに入稿を行えるでしょう。 この記事を参考にして、ぜひ失敗のない入稿を行ってください。 また、リスティング広告初心者向けの無料ガイドブックでは、中小・ベンチャー企業でもリスティング広告で効果を出す方法について60ページに渡り丁寧に解説しています。 無料でダウンロードできますので、興味のある方は参考にしてみてください。