近年VDIは、テレワークを推進するとして注目されています。端末とネットワークがあれば、場所を問わずに利用できることや、ユーザー端末にデータを残さないので情報漏えいのリスクが軽減できるからです。 VDIの導入を検討する場合、
クラウド型とオンプレミス型はどちらがいいのかセキュリティはテレワークでも問題ないか機能とコストは見合っているか
など、比較ポイントがいくつもあるので、どのVDIが自社に最適化分からないという場合も多いのではないでしょうか。 そこで本記事では、代表的なVDI製品15社の特徴や料金、VDIを選ぶ際のポイント3つを分かりやすくまとめました。 この記事を読むことで、探す手間をかけずに、自社にぴったりの良質なVDIを効率的に比較することができます。 「VDI 比較」で検索した際に、上位15位までに表示されたサイトを調査し、登場回数順に紹介しています。探す手間を省いて、効率的にVDIを比較できるので、VDIの導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
Azure Virtual Desktop/日本マイクロソフト株式会社
Windows10のデスクトップを、あらゆるデバイスで組み込みのセキュリティ機能既存ライセンスの使用でコストを削減
Citrix Virtual Apps and Desktops/シトリックス・システムズ
システムやインターフェイスに依存せず、アプリケーションやデスクトップを実行ネットワーク管理で、特定または全てのデバイスをアクセス制御単一のデータセンターからネットワーク全体を管理
VMware Horizon/ヴイエムウェア株式会社
ハイブリッドクラウド、マルチクラウドに対応ストレージアクセラレーターを搭載リンククローンが進化した「インスタントクローン」機能
VMware Horizon Cloud/ヴイエムウェア株式会社
ハイブリッドクラウド、マルチクラウドに対応「IBM Cloud」「Microsoft Azure」を選択画面転送が快適にできる、独自の技術
月額課金と従量課金(時間料金)を選択AWSとオンプレミス環境を接続して連携世界13箇所のAWSリージョンで利用可能
ZENMU Virtual Desktop/株式会社ZenmuTech
オフライン環境での利用も可能独自の秘密分散技術による高いセキュリティAzure AD(Office365)連携
TrueOffice/Eugrid株式会社
ユーザーのデータだけをサーバーに保存OS、ハードウェア、アプリケーションはクライアント端末側を活用管理者の元に、全ユーザーデータを集約して管理
Shadow Desktop/アップデータ株式会社
PC内のファイルをクラウドへ仮想化オフラインでもファイルの閲覧や編集が可能クラウド上のデータを全て暗号化して保存
Parallels Remote Application Server/パラレルス
1つの管理コンソールで全体を把握できるアクセスを一元管理・制限してセキュリティを強化直感的なウィザードや自動設定機能を搭載
StarCloud Software/SCSoft Inc.
認証サーバと仮想デスクトッププラットフォームの分散が可能高いセキュリティでデータをネットワーク上に公開しない高圧縮率プロトコルのXDPで低帯域のネットワークにも対応
どこでもデスクトップ/ドコデモ株式会社
ブラウザからクラウド上の仮想デスクトップにアクセス端末に高いスペックは必要なく、ポケットWi-Fiでも利用できる1台から、即日利用が可能
Oracle VM VirtualBox/日本オラクル株式会社
オープンソースの仮想環境構築ソフト仮想環境の状態を全て保存するスナップショット機能1つのデスクトップで複数のオペレーティング・システムが実行可能
VMware Workstation Pro/ヴイエムウェア株式会社
VMware Workstation Playerのアップグレード版ITプロフェッショナル向けの製品複数の仮想マシン、コンテナ、Kubernetesクラスタを1台のPCで実行
Azure Virtual Desktop Infrastructure/日本マイクロソフト株式会社
Windows Serverの機能として提供データやアプリケーションは全てデータセンターで管理ストレージ機能をカスタマイズで拡張
IIJ仮想デスクトップサービス/株式会社インターネットイニシアティブ
導入時の事前検証から本番環境へのデータ移行まで支援仮想パソコン型とセッションホスト型を選択・併用システム基盤にCitrix Virtual Apps and Desktopsを採用
VDIの選び方3つのポイント
VDIを選ぶ際におさえておきたい3つのポイントを解説します。
ポイント1.クラウド型orオンプレミス型
自社で仮想デスクトップの環境を構築する必要がないので、初期費用をおさえることができます。他にも、1ユーザーからの利用、ユーザーの増減対応、幅広いデバイスで利用できるなど、運用しやすい点がメリットでしょう。 一方、機能は既存プランから選択する場合が多く、オプション追加の対応はできても、自社に合わせてカスタマイズすることは難しいといったデメリットもあります。 最大の魅力は、サーバーの処理性能など自社に合わせて自由にカスタマイズできる点だと言えます。運用については、全ての管理を自社で行うため、セキュリティ面の不安も軽減されるでしょう。 一方、初期投資や運用の負荷がかかることがデメリットとなります。機能性が上がるほど費用も高額になるため、利用範囲や目的を明確にすることが重要です。
ポイント2.セキュリティ対策
テレワークの普及により、VDIを活用したいけれど、セキュリティ面が気になるという方も多いでしょう。VDIでは、デスクトップ環境やデータの保存先は、クラウド上やサーバーになるため、ユーザー端末にデータを残しません。そのため、情報漏えいのリスクが軽減するとして注目されています。 クラウド型の場合は、サービスによって搭載されているセキュリティ機能が異なります。どのサービスの提供事業者も、一定のセキュリティ水準をクリアしていることが多いです。 オンプレミス型の場合は、自社の情報セキュリティ項目をクリアする環境を構築することができます。一方で、セキュリティレベルを維持するためには、運用担当者のITスキルが求められます。
ポイント3.機能とコストのバランス
VDI導入前には、CPUやメモリ容量、ストレージ容量などを数値化し、必要な機能や利用状況を確認しましょう。その上で、クラウド型とオンプレミス型どちらが適しているのか、導入後の費用対効果を考える必要があります。 クラウド型は、利用量に応じた従量課金で提供するサービスが多く、月額課金と時間課金の2種類があります。オンプレミス型は、環境構築に初期投資や運用費用がかかるので、どの程度の機能が必要なのかを慎重に検討しましょう。 コストは、初期投資や運用費用のほか、VDI導入により削減できる効果も含めて、サービスを選ぶことをおすすめします。 例えば、ユーザーごとのセキュリティ対策が不要になる、テレワークにより残業時間が削減できる、社員が利用するデスクトップ環境を一元管理できるなど、さまざまな導入効果があります。
まとめ
本記事では、VDI(仮想デスクトップ)を15個紹介しました。 選ぶポイントは、クラウド型かオンプレミス型か、セキュリティ対策・機能・コストのバランスを目安にすると良いでしょう。 無料サービスやトライアルもあるので、本記事の情報を参考に自社に最適なVDIを見つけてください。