しかし、「リピート率の正しい計算方法が知りたい」「リピート率とリピーター率の違いがいまいちわからない」「リピート率を上げたい」と思っている担当者の方も多いのではないでしょうか。 この記事ではリピート率の意味や数値の求め方についてご説明していきます。リピーター率との違いや、実際にリピート率を改善させる施策例などもご紹介していますので、マーケティング初級者の方も実際に担当者として動き始めている方も参考になる内容です。 ECサイトのリピート率を増やすリニューアル方法とは【無料ebook】
リピート率とは、新規客数のうち再度購入してくれる顧客の割合 リピート率とは「継続率」のことであり、新規客数のうち再度購入してくれる顧客の割合を指します。全ての新規顧客のうち、どれだけの顧客がリピートして商品を購入してくれているかがわかります。
リピート率とは、新規客数のうち再度購入してくれる顧客の割合リピート率はなぜ重要?新規顧客獲得のためのコストを削減できるサービスの満足度を測って品質改善に活かせるリピート率とリピーター率との違いリピーター率は必ずしも上げるべき数値とは限らない商材ごとの平均リピート率消費財EC:平均リピート率50%ファッションEC:平均リピート率35%PC販売EC:平均リピート率25%リピート率を上げるための4つの施策1.メルマガやDMでフォローする2.SNSを有効活用する3.ポイント制など、リピーター向けのキャンペーンを実施する4.SNSフォローやメルマガ購読への導線を追加する5.アプリの特性を活かして顧客に継続的なアプローチを行うまとめ
具体的な計算式は以下のとおりです。 例えば、ある店舗の開業時から累計して、新規の商品購入者が1,000人がいたとします。そのうち300人が商品を再度購入をしてくれました。この時のリピート率は以下の式で求められます。 月間リピート率(%)= 月間リピート顧客数(人) ÷ 累計新規顧客数(人) ×100 = 300人 ÷ 1,000人 ×100 = 30% また、リピート率を定期的にみることで、リピーター客に向けたマーケティング施策がうまくいっているか、検証できます。 例えば、既存顧客からの購入数を増やすために、DMやメルマガの配信数を増やした月に、リピート率が上昇していれば、施策がうまくいったといえるでしょう。 既存顧客向けの施策を実施するときは、ぜひ指標としてリピート率に注目してください。
リピート率はなぜ重要? 次に、なぜリピート率が重視されるのかについて解説していきます。
新規顧客獲得のためのコストを削減できる リピーター獲得は、新規顧客獲得よりも少ない広告費で実施できるので、リピート率を上げると新規の顧客を増やすための広告費を削減することができます。 「1:5」というマーケティング用語があります。新規顧客の獲得には、既存顧客のリピートの5倍のコストがかかるという意味です。新規顧客獲得のコストをできるだけ抑え、リピート率アップに取り組むことは、効果的なマーケティング戦略だといえます(参考:クーポン配布でリピーター増加 LINE@活用事例)。
サービスの満足度を測って品質改善に活かせる 顧客の満足度をリピート率というバロメーターで客観的に知ることができれば、品質改善に活かせます。リピート率が高いということは、それだけ顧客に何回も商品や店を利用していただいているということです。 リピート率の高い商品の傾向を分析し、他の商品の開発に活かしていくことで、品質改善を図れるのです。
リピート率とリピーター率との違い リピート率は新規顧客のうち何割がリピートしてくれたかを表す指標ですが、リピーター率は全顧客数に対し何割がリピーターかを表した指標になります。
リピーター率は、特定期間に購入してくれた全顧客のうち、何割が再度購入してくれたかを示します。 具体的な計算式は以下のとおりです。 月間リピーター率(%) = 月間リピート顧客数(人) ÷ 月間総顧客数(人) ×100 例えば、開業時から累計して、今月の新規の商品購入者が1,000人がいたとします。今月の総顧客数は500人、そのうち300人がリピーターでした。この時のリピート率・リピーター率は、それぞれ以下の式で求められます。
リピーター率は必ずしも上げるべき数値とは限らない リピーター率は、売上全体に対するリピート顧客の割合であるため、数値が高ければ良いというわけではありません。 そもそもリピーターの割合が多くても全体の顧客数が少なければ、新規顧客数が足りてないということになります。 また、全売上のうち新規顧客数が多く、リピーターの割合が少ないというケースも、経営上良くないことです。 一方、リピート率は何割の顧客がリピーターになってくれるかを表すため、この数値が高ければ高いほど売上に良い影響があります。 そのため、リピート率を定期的に算出し、顧客状況を客観的に分析することで経営の安定化を図りましょう。
商材ごとの平均リピート率 ここからはリピート率の目安として、商材ごとのリピート率を比較していきます。 前提として、EC小売サイト全体の平均リピート率は30~40%だと言われています。こちらを頭に入れたうえで、商材ごとのリピート率を見ていきましょう。
消費財EC:平均リピート率50% 健康食品や化粧品など、消費財を扱うECサイトの平均リピート率は50%と、ECサイト全体の平均より高くなっています。消費財は、定期的に購入される商品がほとんどのため、購買サイクルが速い傾向があります。
ファッションEC:平均リピート率35% ファッションECの平均リピート率は35%と、ECサイト全体と同程度になっています。近年では、ゾゾタウンなどプラットフォーム系サイトの影響力が強まっているため、個々のファッションECには、特典や世界観の提示などで差別化を図ることが求められています。
PC販売EC:平均リピート率25% PC販売ECの平均リピート率は25%と、ECサイト全体よりも低い水準です。PCのように、高単価・長期利用前提の商材は、リピート率が低い傾向にあります。 参考: EC小売業界のリピート率の平均は30~40%です。|Draft リピート率の平均はどのくらい? 業界ごとに調べてみた|定期購入カート比較ガイド
リピート率を上げるための4つの施策 リピート率はどのようにして上げることができるか、その施策をいくつか解説いたします。
1.メルマガやDMでフォローする 高いリピート率を実現するためには、顧客とのコンタクトが欠かせません。そのため、顧客と対面できない時間にコンタクトを取る方法の一つとして、メルマガやDM(ダイレクトメール)の活用があります。 DMは捨てられてしまうのではないか、と考えている方も多いと思います。しかし、顧客に捨てられないDMとして、一人一人に合わせたメッセージにしたり、次回使えるクーポンなどを添えておくことで、リピート率アップにつなげることができます。 参考:メルマガとは?顧客獲得・育成のための活用法と基本・コツを解説!
2.SNSを有効活用する Twitter、Facebook、InstagramなどSNSを運用することも効果的です。キャンペーン情報や役に立つコンテンツをSNSで定期的に発信することで、お客様に商品のことを思い出してもらえます。 参考:SNSマーケティングとは?主要SNS4種と効果を解説...